初めてのサマークリスマス!
北半球で生まれ育った私にはまだ違和感満点の季節感は置いておくとして,私が感じたメルボルンのこの時期の雰囲気は,日本でいうとこんな感じ。
12/24のイブ=大晦日(クリスマスを迎える最後の準備で大わらわ)
12/25のクリスマス=元旦(年中無休のスーパーでさえ終日休業)
12/26のBoxing day=初売り(ショッピングモールやデパートは人で溢れている)
(なお,Boxing dayはこちらに来て初めて知った。ググったところ,もとはイギリスでクリスマスにも一所懸命働いた使用人などにギフト=boxを振る舞った,ということなどからクリスマスの翌日をこう呼ぶらしい。オーストラリアでは大規模なセールが開催される様子。)
2022年,我が家はこんなクリスマスを過ごした。
12/24 クリスマスイブ
やや体調がすぐれない家族がいたため,自宅でオーストラリアらしいクリスマスディナーを食べて過ごそうということになった。12月始め頃からスーパーにどでかい骨付きハムや丸ごとの七面鳥などが並んでいたのを興味津々で眺めていた子供たち,リクエストはもちろん「あの大きいハム!ターキー!」。
そこで2日前の22日,スーパーへ駆け込んで,急いで食材を調達。
24日は朝からキッチンで孤軍奮闘。
私は,料理するのは好きだが手間をかけるのが嫌いなズボラ料理人なので,もちろん七面鳥の丸焼きなんて作ったこともないし,実は食べたこともない。そこで,ネットで作り方を検索して,お腹の中には簡単なピラフを詰め込むことに決めた(火の通り具合を気にしなくて大丈夫そう)。
12/25 クリスマス
これまでの寒い毎日から一転,30℃超えの晴天予報だったクリスマス当日。家族の体調も回復したことから,モーニントン半島を南下して,メルボルン生活初の海水浴に出かけることにした。
我が家は昔から,海水浴に行くときはあまり事前に調べることなく海沿いを走ってみて,気になるビーチでドボン(単なる無計画)。今回も同じく,お昼前に出発して呑気に走り始めたところ,海へ向かう道は結構な渋滞。ローカルの方々はクリスマスには大家族で食卓を囲んでいるのだろうからそんなに遠出しないのではないかと少し期待していたのだが,皆,考えることは同じだ。長袖を手放せない日々から,急に絶好の海水浴日和がやってきたのだから。
Frankston, Morningtonと海沿いの街を通り過ぎるも,どこもかしこもビーチ沿いの駐車場・路上は駐車車両でいっぱい。海岸にはたくさんのパラソルが見える。あまり混んでいるビーチも興ざめだしもう少し南下しようか,と,細い海沿いの道に入って少し進んだところで,素敵なビーチを発見!
湾内なので水質はそれほど期待していなかったのだが,あまりの透明度の高さに感激。夕方までがっつり遊んで,子供も大人も大満足の1日になった。帰りがけにgoogle mapで確認したところ,Birdrock Beachという所のよう。
帰宅すると部屋が経験したことのない暑さ。メルボルンに住んで初めてエアコンをつけた。テレビではイブから,各局クリスマスキャロルと銘打つ歌番組を流していた。どの局のキャロルも古くさい感じ,まさに紅白と一緒だなと妙に納得した。
そして,寝苦しい夜も初めての経験。
12/26 Boxing day
CMやニュースを眺めるにどうやらものすごい安売りをしそうな様子だったので,モノは試しとばかり,メルボルン1,いや,南半球イチの規模を誇る(らしい)有名なショッピングモール,Chadstoneへ出かけることにした。
溢れかえる人混みに,久しぶりに人酔いした。一応端から端まで歩いてはみたが,飛びつきたくなるほどお得な感じでもなく,残念。ただ,いい加減買わねばと思っていた2023年の手帳,美しいものに出会えて購入できたので,よし。
ちなみにこの日の食事は,大量に余ったターキーづくし。
ランチ;ターキーガラで取ったスープでラーメン(メルボルン転居後,初ラーメン!)
ディナー;バターチキンカレーならぬバターキーカレー(二男が命名)
例年,クリスマスは仕事も家庭生活も年末進行で気ぜわしく,ツリーを飾った子供のプレゼント大会,くらいの位置づけだったが,今年は家族でしっかりと遊んで過ごした。慣れない環境で数か月間頑張ってきたそれぞれが,ようやくほっと一息つくことができたひとときだったように思う。
来年のクリスマスは,何を思い,どう過ごすのだろう。