DAY 600 秋休みの終わり

先週金曜,2024年4月12日は渡豪して600日目。

もはやお祝い時に恒例となった寿司ディナーで,家族皆で振り返りを行った。(渡豪当初は、寿司は日本でしか食べない!とか言っていたのに…)

 

ちなみにお寿司は,スズランというお店のものが家族のお気に入り。

https://www.suzuran.com.au/

スズランは,メルボルン在住日本人にはよく知られた,老舗の小さな小さな日本食材屋さん。古びた小さい店舗は,日本の片田舎の商店といった雰囲気で,ギュッと日本のノスタルジーが詰まっている感じがする。訪ねるたびに,とりわけ息子たちがソワソワうきうきしながらあれこれ物色しているのを見るのも,ちょっと楽しい。

商品が並ぶ商店スペースの隣の続き部屋に,これまた風情のある,お寿司をオーダーしたり受け取ったりするカウンターがある。カウンターの奥で板前さんたちが黙々とお寿司を握っているのだが,そのカウンターの昭和な佇まいと酢飯の匂いは,ここが外国であることを完全に忘れさせる。

 

さて,振り返りに話を戻す。

お寿司をつつきながら,久しぶりに子供たちと,この滞在の目的だったり現状の到達点だったり,正直な気持ちだったり,いろいろ話した。子供たちは総じて,こちらでの生活に満足プラスアルファの思いを持ってくれている様子。学びへの意欲も高い。家族皆で一緒に来て良かった,と心から思う。

大人チームはというと,当初の予定から軌道修正を図ったことで,お互いの立ち位置は少し変化した。パートナーは,1年のハードな勉強を経て晴れて修士号をゲットしたのだが,先を見据えてもう1年,苦行を継続することになった。私は,憧れの大学院生活を一旦横に置いて,仕事に就いて家族の生計をサポート+異国でのキャリア形成の一歩を踏み出し始めた。

もちろん相変わらず不安もたっぷり感じているが,それと同じかそれ以上に,お互い,まだワクワクできている。どう転ぶかわからないけれど,先が読めないことも含め,600日の冒険を経て人生楽しめているなと確認できたことは,素敵な収穫だった。

やっぱり,きちんと振り返って思いを整理することは大事だ。

 

今日は月曜日。子供たちの秋休みが終わって,今日から2学期が始まった。

新学期早々スクールキャンプへ旅立った二男を除いて,皆,今朝はサザエさん症候群的にどんよりムード。

しかし,出勤途中,メルボルンのシティを歩きながら思った。今ここで働けている私って,600日前よりもぐんと成長している。

パートナーは今日から新しい授業が始まり,帰宅するなり「新しい友達ができた」と子供のような報告(笑)。休みが恋しくてイヤイヤ登校した長男も,学校で久しぶりに友達との時間を過ごして満足げな顔で帰ってきた。

毎日きちんと前に,上に,進めている。

 

ところで今夜は、いつも騒がしい二男がいない,静かな夜。大丈夫かな,元気にしているかな,と懲りもせず心配してしまうが,何せもう通算3度目のキャンプ↓。大いに楽しく過ごしているはずだ。

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