最低気温はまだ一桁台のメルボルンだが、今日は最高気温18℃。
私の住んでいる郊外の住宅街では、そこここに花が咲き始めていて、大好きな木蓮などまさに花盛り。昨日あたりから、歩いているとふわっと若芽と花の香りを感じるようになってきた。そういえば陽が沈むのも少しずつ遅くなってきている。
そして今日は、小学校の敷地に桜(らしきもの)を発見!
思えば、あと1か月と少しでサマータイムも始まる。なんだかワクワクする今日この頃。
渡豪して1年が経過した。
12個のスーツケースを抱えてメルボルンに降り立ったのは去年の昨日。つい先日のような気もするし,遠い昔のような気もする。
昨夜はちょっと奮発してお寿司をつまみ,この1年の写真を駆け足で眺めながら家族皆で振り返りをした。
パートナーは,苦手な英語に四苦八苦しつつも既に大学院の8分の5のカリキュラムをこなし,そのうちの3科目で試験も終えた。いずれもいい成績をマーク。来る日も来る日も休むことなく早朝から夜遅くまで机に向かうひたむきな姿を見て,あらためて彼の向上心と粘り強さ(彼の最大の長所だと思う)に感服している。タスクを終えた時にはきっとものすごく成長しているはず。ゴールのその先へ,頑張れ!
長男は、語学学校を経て,約1学年下がる形でセカンダリーへ入学し,半年が過ぎた。
学校生活は順調な様子。2学期を終えた時点で成績表を受け取ったが,良い成績で善戦!まだ英語で遅れをとっている分テストなどであと少し、悔しい思いをすることも多いが、課題をきちんとこなすなど責任感の強い真面目なところもしっかり評価してもらえていると思う。
勉学以外の時間はひたすらスポーツ。休み時間は常に友達と卓球ばかりして遊んでいるらしいし、対外試合ではこれまでのところテニス、卓球、バドミントンで学年代表チームに選ばれている。特にテニスではチームが地区優勝をしたので、夏に開催される州大会にもノミネートされている。スポーツを通じて友達も増えたし,いろいろ自信がついたみたい。
二男は現在、6年生の3学期が終わりに近づいているところ。彼は5年生3学期の最後の1週間から小学校に通い始めたので、再来週で通学丸1年!
ちょうど昨日、6年生が何か月もかけて行なってきた自由研究のExhibition Nightがあり、家族で参加してきた。彼の研究内容はダイヤモンドと環境保護について。さすが鉱物好き。しっかりプレゼンできていたし(英語で!)他の保護者や先生たちからの質問にも堂々と答えていて、頼もしい限り。彼は、私の前では恥ずかしがって決して英語を話してくれないので、学校での生活ぶりが不明で少し心配していたのだが、今のところ全く問題なしな感じ。
学校以外では、長男と共にテニスと卓球のレッスンにそれぞれ週一で通っている以外は、週末だけ許されているゲームに相変わらず首ったけだ。現在は遅ればせながらドラクエにはまっている。
私は・・・
相変わらずのモラトリアム。ただ、弱音を吐くのではなく前向きでいたい。現在,もともとの滞在予定からの戦略の見直しをしているところなので、とりわけ先行きが不透明で不安になりがちなのだが、これからの1年は、天命?をもぎ取れるだけの努力をしっかり重ねていきたいと思う。これまで積み上げてきたキャリアで語られるのではなく、これからやっていくことで評価されたい。
今週は,二男が2泊3日でSnow Sports Campという名のスキー合宿に出かけ,無事帰宅。
長男が初めてのスクールキャンプに出かけたのが3月末↓。遅ればせながら,あらためて子供たちの記憶を辿って,顛末などまとめておこうと思う。
2泊3日でフィリップアイランドに出かけた長男。我が家にとってスクールキャンプデビューだったことは上記記事のとおり。
フィリップアイランドは,ペンギンパレードが見られることで有名な観光地だ。
だが,その島にあるアクティビティ体験付きの宿泊施設でずっと過ごし,ペンギンには一切出会うことはなかったとのこと。
日中は,グループに分かれて,割り振られたアクティビティをひたすらこなす毎日。湖でのカヌーやいかだ作り,プールでのスイミング,森の中でのフライングフォックス(いわゆるジップライン)や大ブランコなどなど。ずっと天候に恵まれず寒い雨ばかりだったが,一番楽しかったのは初めてトライしたサーフィンだそう。
大自然の中で体を使って遊ばせまくるのがどうやらオーストラリア流なのかも。いかにもオーストラリアらしい!
夜は,夕食後に全員参加型のイベント。こちらでよく耳にするトリビアナイト(いわゆるクイズ大会)や,特技を発表し合うタレントショーなどで盛り上がった・・・らしいが,長男はうまく参加できなかった様子。
滞在したのは,知り合いが1人もいない6人部屋。今でも同じ部屋で一緒に過ごした友達とは良い関係を築けているらしいが,何よりこのキャンプでの長男の大収穫は,隣の部屋に泊まっていたギリシャ系男子との出会い。今ではすっかり大親友だ。↓
セカンダリーへ通い始めて2か月弱で参加したこのスクールキャンプ。帰ってくるまで,私は心配でそわそわしっぱなしだった。迎えに行って見つけた長男は,少しの自信と大きな友情を得て,何だかふたまわりくらい大きく成長して帰ってきた,そんな印象だった。しっかりサバイバルしてきて,頼もしい。
日本的感覚からすると,小6にしては意欲的と感じる4泊5日。二男もまた,湖と森に囲まれたアクティビティ体験付きの宿泊施設で過ごしてきた。滞在場所も,日中の過ごし方も,そして夜のイベントも,全て長男のと似たような感じで,こういうのがオーストラリアンスタンダードなスクールキャンプなんだろうな,ということがわかってきた。
日中は,大きな箱を積み上げてどこまで登れるかを競ったり,マップリーディングといって,宝の地図を頼りにキャンプサイト内に隠されている暗号などを解いてまわったり,I spyというアクティビティでは,キャンプサイト内の写真を渡されてそれがどこかを見つけてまわったり。
夜は,おなじみ?トリビアナイトと,爆音で踊りまくるディスコナイト。やはり長男と同じく,こういったノリにはなじめなかった様子。宿泊は8人部屋の大型キャンプテントで,2段ベッドが4つしつらえてあったそう。
私にとって(あくまでも私にとって)印象的だったのは,アクティビティのために分かれたグループ毎にオーストラリア固有の動物の名前をチーム名としてつけられたそうなのだが,二男は「Team Echidnas」,つまりハリモグラチーム。夏に海水浴に行ったモーニントン半島先の海岸で,私の目と鼻の先をよちよちと横切る野生のハリモグラに出会って感激したことを思い出した。
4泊5日という長丁場を家族から離れて過ごすのは初めてだったものの,二男は長男より約1学期分早くから小学校に通い始めすっかり馴染んでいたのもあって,あまり心配はしていなかった。だが,冬の始めですごく寒いのに湖でカヌーなどさせるから(笑)思いっきり体調を崩して帰ってきた。聞くと4日目から喉が痛くなり始め,終始気持ち悪く辛かった様子。帰宅後測ると38度を超える発熱で,週末はとにかくベッドで休ませた。
なお,翌週はクラスの半数以上が体調不良で1週間丸々休んだらしい。←このぬるい感じもオーストラリアっぽい(あくまで私個人の感想)。
通っている小学校からお知らせが届いたのが4月末,思えば二男のスクールキャンプ参加前だった。
希望者だけが参加できるスキースノボ合宿だという情報だけで,何人参加できるのか,費用も日程すらも全く不明。「希望者は説明会に要参加!そこで詳細伝えるから。説明会は登録しないと出席できませんよ。説明会出席はキャンプ申し込みの必要条件ですよ。」という謎に包まれたちょっと威圧的なお知らせ。
スキーが大好きかつ得意な二男,「仲良しの友達も行くんだって!ボクも行きたい!」というので,まずは説明会へ。結果,
①校長先生が例年力を入れて実施しているらしい(もちろん自ら引率)
②参加者は約45人(例年希望者オーバー、上の学年が優先)
③通常の学期中に実施(なので参加者は授業をサボって参加する)
とのこと。参加費用は10万円を超える上,スノーウエア類は全部日本に置いてきているからこちらで新しく調達しなければならないなど,特に費用の面で悩んだが,自信がある分野で楽しく経験を積むことで得られるものは,とりわけ今の二男にとってはプライスレスだろうなと考え,腹をくくった。
出発当日,集合時間は何と早朝5時15分!スキー場まではバスで5時間近くかかるとのこと。
8月に入り,道端にはカラフルな花が咲き誇っていて,寒いながらも春の息吹が感じられる毎日。もちろん雪山も同様で,webcamで見るスキー場はほぼ降雪ゼロ。メインの場所にだけ人工雪を降らせている様子。
雪のコンディションはアイスバーン状で良くなかったらしいが,二男は存分にスキーを楽しんできた様子で,曰く「1日の3分の2はずっと滑ってた!」。初日から最終日に至るまで,連日インストラクターがしっかりついてレッスンをし,レッスン前後はフリースキーでひたすら滑ったとのこと。充分すぎるほどモトは取れたようだし,何より自信をつけて帰ってきたのが嬉しい。
2人とも,とてもいい経験を重ねている。
前回の投稿をした週は家探しに注力し,次の1週間は様々な方から将来の展望についてのアドバイスをもらうことに注力する忙しい日々を過ごしていた(それぞれについていつか記事にしたいと思う)。
しかし今週はひどかった。初めての,病気による家族総倒れ。
先週金曜に長男が発熱して以降,子供も大人も次から次へと高熱を出して,皆本当に辛い1週間を過ごした。
思えば,家庭を持って以降十数年,パートナーと同時に体調を崩して家庭が回らなくなるという事態を経験したことがなかった。これは多分に,お互いの気力によるところが大きいと思う。子供たちを満足に食べさせて寝させて安心感に包まれた通常の生活をさせねばならないという,逃げ場のない責任感。
今回は,気力が尽きていたのだろうか。弱っていたことは確かだと思う。ここのところパートナーも私も,先の見えない不安感や目標との乖離に起因する劣等感などから,自分の立ち位置と到達点を肯定的に評価できない悪循環に陥っていたような気がする。
私はようやく平熱に戻ったところで,まだ周りにネガティブオーラがまとわりついているのだろう,こんなふうに暗い気持ちを吐き出すブログしか書けないでいる。
インフルエンザなんていう細菌に体も心も蝕まれるなんて,情けない。来週は,パワーと明るさを取り戻して前向きになれますよう。そして皆さま,日本は経験のない酷暑と豪雨の異常気象と聞いています,くれぐれも体調にはお気をつけてください。
最後にひとつ,明るめの話題を。
ソヴリン・ヒルのキャラメル↓。何と,私の記憶に近い感激のおいしさだった!!ちなみに食感の記憶の訂正。カリとろ,ではなくて,シャクふわ(今回食べたキャラメルが記憶を呼び覚ました)。
ソヴリン・ヒルに行くことがあったら、ぜひ食べてみてほしい。
冬休みが終わり,昨日月曜から子供たちの3学期が始まった。
親がいろいろ四苦八苦しているせいで子供たちにとってはあまり刺激のない冬休みを過ごさせてしまった↓ のだが,
冬休み最後の土曜日,ずーーっと行きたかったバララットへ出かけてきた。
バララットはメルボルンの北西,車で1時間半ほどの場所にある。その昔,ゴールドラッシュで沸き立った町で,ソヴリン・ヒルという日光江戸村的なテーマパーク(?というほどの規模のものでもないのだが・・・)が有名。そしてこのソヴリン・ヒルは,私の想い出の場所のひとつ。
日本でもオーストラリアでも,これまで何度も「どうしてメルボルンに??」と聞かれてきた。理由はいろいろあるのだが,一言で言うと「心地よくて好きな場所だから」。その原点は,13歳の頃に遡る。
私の両親は,縁あってオーストラリア,特にメルボルンに友人が多い。私は,中1の夏休み(と前後の授業をかなり大胆にサボって)3か月ほど,その友人のうちの1人の家に単身送り込まれ,ホームステイしながら現地校に通わせてもらった。初めて家族と離れ,独り右も左も,言葉すらもわからない異国に滞在した貴重な経験は,たくさんのカルチャーショックと,苦しみながらも楽しさに満ちた甘酸っぱい思い出であふれている。
ホストファミリーはジョンとシェリーという夫婦。穏やかで,誠実さと優しさが具現化?したような本当に素敵なカップルで,週末になると色々な所に連れて行ってくれた。その中でも思い出深いのが,このソヴリン・ヒルだ。
上述のとおり日光江戸村様なので,とりわけ面白いイベントや刺激的な乗り物などがあるわけではない。しかし素朴でノスタルジックな町並みに何故か心惹かれた上,シェリーが買ってくれたキャラメルを口にした時に受けた衝撃が,未だに忘れられない。外側はカリッとしているが中味がとろりとしていて,陳腐だがとにかくおいしかった。今でこそ日本にも似たようなキャラメルが販売されていると思うのだが,当時はグリコの固いアレ=キャラメル,だったので,13歳のピュアな私は「世界にはこんなにおいしいものがあるんだ!」「キャラメルひとつとっても,世界と日本での概念は違うんだ!」(←大袈裟)と,ただひたすら驚いた。
大人になってメルボルンを訪れる度,ソヴリン・ヒルに行きたいな~と思っていたのだが,微妙に遠くて,観光旅行の限られた日数を削ってまで足を延ばす気になれずにいた。そして,ようやくの再訪!子供たちには上記の私の昔話を聞かせていたので,いざ行かんバララット!と告げるととても喜んでくれた。
とりわけ,鉱物好きの二男と,粘り強さが自慢?のパートナーは,金の採掘(というか砂金採取)に並々ならぬ闘志を燃やし,ほーんの少し金ゲット↓
見たい展覧会のオープニングパーティがあったため美術館に行くべく,一旦ソヴリン・ヒルを後にしたが,夜に冬の特別イベントがあるということで,再度バララットへ戻った。
南半球のオーストラリア,当然クリスマスシーズンは夏真っ盛り。しかし冬のクリスマス気分を少しは味わいたいという要望があるようで,寒い7月に疑似クリスマスを楽しむ習慣があるらしい。ソヴリン・ヒルに戻ると,夜オンリーの入場者の大行列ができていてびっくり。駐車場も車でごった返していて,車を停めるのに一苦労だった。
もっとも,昼間とは趣の異なる日光江戸村もまた良し。プロジェクションマッピングと雪を模した泡散布で,幻想的な空間を楽しめた。
それから,キャラメルをゲット!
覚えている限りでは素朴なキャラメル専門店があって,そこで買ってもらったという記憶なのだが,残念ながら現在,キャラメル専門店は存在せず。雑貨屋でキャラメルを売っていたので,レジのお姉さんに「30年以上前にソヴリン・ヒルでめちゃおいしいキャラメルを買ったの。その体験をもう一度したくて探してるんだけど,他にキャラメル売ってる店はある?」と聞いてみた。お姉さん曰く「キャラメルはこの店でしか売ってないの。隣のキャンディ屋さんには固いキャラメル味の飴があるけど,固いしキャラメルではないわ。残念ながら当時とは違うものだとは思うけど,これおいしいわよ!」とのことだった。
食べてみての感想は,また後日。
今回のバララット訪問はソヴリン・ヒルに始まりソヴリン・ヒルで終わったが,車で走ったバララットの街並みが予想以上に素敵だったので,こちらにいる間にあらためて街探訪をしてみたいと思った。
現在、子どもたちは2週間の冬休み中。しかし私はIELTS、パートナーは大学院の試験がそれぞれあって、子どもたちが楽しめそうなイベントやお出かけなどほとんど企画できていない。
そんな中、先週6/27に長男の親友から連絡があり(正確には彼のママから私宛にWhatsApp経由で。WhatsAppとはLINEのようなSNSアプリのこと)「明日,うちに遊びに来ない?」と嬉しいお誘いを受け取った。長男にとっては初お呼ばれ。
長男は快調に友人関係を広げている様子。通っているセカンダリーはアジア系移民の子弟の割合がとても多く、同じクラスに何と5人も日本にルーツを持つ生徒がいるそう。長男が特に仲良くしているクラスメイトもアジア系が多くて、いつも会話に名前が登場するのは香港出身の2人と、ハーフジャパニーズ1人(日本語は話せないらしい)の、計3人。
もっとも、今回連絡をくれたのは、違うクラスのギリシャ人男子で、ここのところ急激に長男の話題の筆頭登場人物になってきている。
彼と仲良くなった契機はスクールキャンプ↓。隣の部屋に泊まっている友達を訪ねた時に,その部屋にいた彼と意気投合したとのこと。
彼とは全く授業が被っていないそうなのだが、とにかく長男は彼を超,超リスペクトしている。
「〇〇はチェスが超強くて、学内の競技会でめちゃ勝ち上がってる。ボクも強くなりたい」「〇〇から英語の上達のためには本を読みまくれってアドバイスしてもらった。本買って」「〇〇はたくさん勉強してて,週2で放課後にグリークスクールにも行ってるんだって。ボクももっと勉強する」「〇〇から『キミは卓球がすごく強いから、僕が通っている卓球スクールにも来るべきだ』って言われた!ボクも行きたい」
こんな様子でとにかく、彼からものすごーくいい影響と刺激を受けまくっている。
ちょうどお互いの弟も同い年ということで,兄弟揃って遊びに行くことになった。ランチの時間のお呼ばれだったため,母としてはあまり迷惑をかけないようにと朝から大量のスパムおにぎりを握り,おやつのマフィンも焼いて準備万端。
子供たちを送ったついでに玄関先で渡して帰ってくるつもりで出かけたところ,ぜひお茶飲んでいって!と招き入れてもらい,その後ママトークで4時間も花を咲かせることに・・・
その間,子供たちはチェス,卓球,テレビゲーム,トランプ,昔懐かしいルービックキューブ(こちらではどうやらずっと流行っているらしい)などなど,ひたすら遊びまくって大満足。あまりに楽しかったため,冬休み中にあと2回もお互いの家を行き来して遊ぶことになった。
子供たちに尊敬できるいい友達ができて,友情を深めていることがとても嬉しい。これだけで十分,連れてきた甲斐があったと心から思える。
加えて,何となく母どうしも仲良くなれそうな雰囲気なので,日本人以外で初めての心許せるママ友ができるかもしれないなと,ちょっと期待。カタコトだけれど,頑張れ私。